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調査方法: |
雑誌や新聞等でのハガキ及びインターネット上でのアンケート付きプレゼント企画の応募ハガキよりランダムに抽出 |
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実施期間: |
2002年12月 |
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質問内容: |
お子様の子育てに関する相談は誰にしますか? |
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有効回答数: |
4,279人(ハガキ3,498人、インターネット781人) |
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※全体4,279人のうちそれぞれの年齢層の項目が占める割合を少数第2位を切り上げて割合を算出
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『お子様の子育てに関する相談は誰にしますか?』
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男女全体集計 (回答人数4,279人
複数解答含む)
※%はその回答数÷回答人数で、その人に相談する親の割合。複数回答あり |
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子育ての相談は誰にするか
(回答数: 7,019人 複数回答含む) |
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その他:1,055人 |
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男児全体集計 (回答人数2,245人) |
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子育ての相談は誰にするか
(回答数:3,675人 複数回答含む) |
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女児
全体集計 回答人数2,034人)
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子育ての相談は誰にするか
(回答数:3,344人 複数回答含む) |
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男女
年齢別集計結果
※%はその回答数÷回答人数で、その人に相談する親の割合。複数回答あり
※回答件数が回答人数より下回る場合は回答数で割る |
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調査結果概要1 |
今回のアンケートでは、予想通り「母」が1位(男女全体で38.8%)という結果になった。やはり自分のこどもに関する相談相手は、子育ての先輩でもある自分の「母」にしやすいということのようだ。2位には「友達」、3位に「夫」と続いた。 |
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調査結果概要2 |
相談する内容によって相手を代えるという回答が多くみられた。大まかに分けると、下記のように分類できた。
●食事や健康、生活習慣等→ 自分の母 (幼児を中心に回答が多く目立った)
●教育や勉強等 → 夫
●幼稚園や学校のこと → 先輩ママや友達
上記のように、相談する内容によって、より理解を得られる相手に頼っている様子が伺える。
男女別、年齢別での回答の違いはそれほど無かったが、女児の9歳以上になると、僅差で「母」を抜いて「友達」が1位となった。ちなみに男児では全ての年齢層で「母」が1位だった。
最近では育児に関するホームページが充実しているのを反映してか、インターネットやメール友達といった、IT時代を象徴するような回答もみられた。
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調査結果概要3 |
このアンケートについて「こども調査研究所」渡部尚美氏から
コメントをいただいています。 |
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例えば「紙オムツをめぐる論争」のように、少し前まで若いお母さんたちは「おばあちゃん(お母さん)が若かった頃と今とでは、時代がちがうんだから」と、過去の価値観を否定することで今日的な状況をつくってきました。
しかし今日、便利なことに依存し過ぎる傾向の反省から、知恵、中でも伝統に支えられてきた知恵が見直されてきているのではないでしょうか。
大量生産、大量流通、大量消費のシステムが完備され、食品も工業製品の一つように扱われるようになり、食事や健康に関する不安や危機感はむしろ大きくなってきているのでしょう。今ほどモノはあふれていなくても、人と自然が同じリズムでシンプルに同調できた過去の伝統の中で育まれた知恵に対する回帰的願望のようなものが、今のお母さんが一世代上のお母さんへの信頼となってあらわれているように思えます。
また、戦後ずっと続いてきた「生活はどんどん便利で快適になる」という前向きの歩みが、このところ停滞し、劇的な進展があまりみられなくなっていることも影響しているのではないでしょうか。むしろ便利さと快適さの追求のかげで私たちが失ってしまった(かもしれない)大切なものが、知恵や伝統の中に埋もれているという期待や希望なのかもしれません。
過去を否定して得られる未来ではなく、過去を見直すことで開ける未来を目指そうとしているのかもしれません。
最近のおばあちゃんたちは、元気で自分の楽しみをいきいきと享受されている方が多いようです。安易に「過去」を押しつけず、しかも頼られれば持っている知恵を伝えてくれる、そうした距離感をわきまえたスマートさも持ち合わせているのでしょう。
それにしても、相談相手として「夫」がこれほどまであてにされていないのは、やはり問題でしょう。共に悩んだり笑ったりの中で、こどもが成長していくのを見守るのは、人生の大きな役得だと思うのですがねえ、お父さんたち。 |
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